あなたは起業するときに、このように考えていませんか?
「起業するならやりたいことで起業!」
「好きなことを活かして起業!」
「好きなことで!月商〇〇〇万円!」
もし、そのような考えていたら要注意!
多くの方が起業するなら好きなことをして稼ぎたい、楽しく売上を作りたいと考えます。
しかし、起業というのはあなたのやりたいことを叶えるための手段であり、仕事=やりたいこと
ではありません。
お金を稼ぐためには、お客さまの困りごと解決しなくてはいけないのです。
結局のところ、起業はあなたの〇〇を使って、お客さまの困りごとを解決することで、お金がいただけるということを忘れないでください。
というわけで、こんにちは。
ひとり社長の手元に時間とお金を残す サポートをさせてもらってる新井です。
事業計画を通して、起業後の仕事を早く軌道にのせ、事業を伸ばすサポートをさせて頂いています。
最近では、起業を目指す方や起業して間もない方のサポートも行いながら、起業家の育成事業にも力を入れています。
起業を目指す方の相談を受けていて気づくのは、「やりたいことを優先させていること」。
やりたいことがあること自体はいいのですが、やりたいこと先に仕事にしようとしても、売上がゼロでは生活が成り立ちません。
もし、あなたに
数千万円の貯金があり、2.3年は売上げがゼロでも大丈夫!
という状況なら、やりたいことを優先させていく方法もあります。
しかし、そうでないなら売上を考えずに、やりたいこと優先させては本末転倒です。
まずは、生活基盤をしっかりと整えてから徐々にやりたいことへシフトしていきましょう。
何で起業するか?
やりたいことをしないで、いったい何で起業をするといいのか?
ここにお答えします。
それは、
「強みを生かして起業!」
です。
あなたの強みを生かして起業すれば、ゼロから学ぶ必要はなく、今からでも仕事をすることができます。(ただし、お客さまを見つけるのは別の話ですが。)
あなたの強みは、これまでの性格や経験、行動で無意識でできていることであり、誰もが持っているものです。
これは、日本1位になったものとか、どこかで優勝したなどの成績が必要なものではありません。
周囲の方に比べて”ちょっと”優れているだけで十分です。
起業する前の私は経理を13年経験していたことが強みでした。
税理士などの国家資格を持っているわけでもなく、簿記の2級を持っているだけで、経理で日本1位になったわけでもありません。(そんな大会はないですが)
もし、あなたが長く続けていることがあれば、それは強みになりますし続けていること自体も強みになります。
もし、「自分には強みがない!」
という方のために、この後にご自分の強みに気づく方法を書きますので、少しお待ちくださいね。
ここでは、なぜやりたいことを優先させてはいけないのか?
ということを書いておきます。
もし、先に自分の強みに気づく方法を知りたい方は、先に進んでもらって大丈夫です。
やりたいことを優先させてはいけない理由
ここではやりたいことを優先させてはいけない理由を書きていきます。
冒頭でも書いた通り、お金を稼ぐためには、
お客さまの困りごと解決しなくてはいけない
です。
あなたのやりたいことは、お客さまの困りごとになっていますか?
あなたのやりたいことは、誰かに求められていますか?
あなたのやりたいことは、経験(実績)があることですか?
もし、この問いすべてに「イエス」と答えられるなら、お客さまから求められるサービスであり、あなたのスキルも活かせる可能性が高いです。
しかし、起業したい方のアイディアをたくさん聞いてきた私の経験では、これに当てはまるものを見たことはほとんどありません。
あなたがやりたいことであっても、お客さまがいないものは売れませんし、スキルがなければ買ってもらえませんよね?
起業当初は、起業家として実績もないので、まずはしっかりと実績を作り、お客さまから信用や信頼を獲得していく必要があります。
だからこそ、自分のやりたいことはいったん横に置いて、自分の強みを活かして実績を作る必要があります。
やりたいことは、実績を出してからでも遅くありませんので、まずは、あなたの強みを活かしてお客さまへ貢献していくことをおススメします。
強みの見つけ方
ここからは、あなたの強みの見つけ方についてお話をしていきます。
自分の強みって何だろう?
強みってどうすれば見つけられるの?
強みを知りたい!
と思った方は、ぜひここから書いていくことを確認してみてください。
強みは作るものではなく気づくもの
強みは誰しも必ず持っているものであり、「自分に強みはない」と考えてしまうのは、気づいていないだけです。
実際には、強みは50個くらいは出せるものです。
「そんなにたくさん!?」
と驚くかもしれませんが、強み50個くらいは簡単に出せるはずなので、この後に書くワークをぜひやってみてください。
あなたの強みが50個は見つかるはずです。
一般的には、強みと聞いて、最初に浮かぶのは、次のようなことではないでしょうか?
・素直
・やさしい
・我慢強い
・明るい
・気が利く
・・・・・などなど、これらもあなたの強みのひとつと言えます。
ただ、もっと深堀をしてみると、たくさんのものがあります。
例えば、夏休みの宿題をギリギリまでしていなかった。
けど、9月1日には間に合って提出した。
という経験があれば、
・期限を守れる
・追い込まれると強い
・最後までやり切る力がある
という見方もできます。
ちょっとした出来事であっても、視点を変えると強みになるので、そこを深堀してみましょう。
ここから書くのは、強みを見つけるのにおススメの方法です。
もし、ご自身の強みが出てこないと思ったら、次のワークをしてみましょう。
強みに気づくワーク
次の項目に対して、気づいた強みを書き出してみましょう!
1.長所(素直、やさしい、我慢強い、明るいなど)
これがあなたの生まれ持った才能です。性格なので、無意識のうちにその長所を発揮しています。
あなたの基本的な行動の指針になっているのではないでしょうか?
何かを決めるとき、行動を起こすときの自分を振り返ってみましょう。
2.育った環境(生まれた場所、親が経営者、兄弟は走るのが速いなど)
人は育った環境によって強みが生まれます。
例えば、私のように生まれた場所が田舎だった場合、小さい頃から移動は歩く、自転車しかありません。そのため、足腰が鍛えられ走るのが自然に速くなりました。
よくアフリカの選手はマラソンが速いと言われていますが、彼らは小学校まで片道10kmを歩いて通う子も珍しくありません。そのため、生まれ環境で自然に足腰が鍛えられたのです。
あなたの中にも、育った環境の中で強みになるものを探してみましょう。
3.資格や経験(取得した資格、留学の経験など)
取得している資格は、国家資格に限らずあなたの強みです。資格を持っていることは、その道の専門性を持っていることになります。
その他にも、海外留学の経験があれば、そこで経験したことは、あなたの強みになります。
「これくらいは普通かも・・・」
「誰にでもこれくらいできるのでは??」
と思わずは、まずは書いてみましょう。
4.趣味・好きなこと(スポーツ、音楽、絵、ゲーム)
趣味も強みになります。
私は、マラソンが趣味で強みになり、仕事になりました。
趣味は自分で楽しむことももちろん、人と楽しめるものだって強みです。
何も日本1位になっているようなものでなくても、趣味になっているのであれば、周囲の方よりも詳しいはずです。そこに気づきましょう。
ここまでは、自分の中にあることを中心に書いてきました。
ここまでで、50個書けた方もいるかもしれませんね?
ここからは更に視点を変えていきますので、50個できた方は100個を目指していきましょう。
そして、50個出ていない方はここからのワークで50個を目指しましょう。
5.比較から見つける(大勢/ひとりが得意)
様々なものを比較すると自分の強みが分かりやすくなってきます。
これはどちらがいいかどうかではなく、自分がどちらにむいていいるか(=強み)です。
例えば、
・大勢の方と楽しめる方もいれば、ひとりで楽しめる方もいます。
・物事を具体的に表現することが得な方もいれば、抽象的な表現が得意な方もいるでしょう。
・何かアクションを起こすときも、計画的にじっくりと動く方ととにかく早く動く方もいます。
それぞれ、良さがあり、それ自体があなたの強みになってきます。
6.最高の出来事から考える
あなたの人生で最高の出来事を振り返ってみましょう。
これも日本1位になるような話ではなく、あなたにとっての最高の出来事で構いません。
例えば、大学受験に合格した、合唱コンクールで賞を取った、学校のテストで100点が取れたときなど、最高の出来事が起きたときにあなたはどのような行動をとっていましたか?
その行動には、あなたの強みがあるはずです。
目標に向かって行動することが得意、本番に力を発揮できる集中力、ケアレスミスを防ぐための注意力など、結果には必ず強みがあるので、そこを探してみましょう。
7.困難の乗り越え方
困難が起きたときに、それを乗り越えたときはあなたの強みが出ています。
最初は上手くできなかったことでも、〇〇をしたことで乗り越えられた!
△△をしたことで、うまくいった!
など、乗り越えるためにとった行動、考え方を振り返ってみましょう。
8.他者から教えてもらう
ここまでは、ご自身で「強み」に気づくためのワークでした。
ここからは、他人から教えてもらって自分の強みに気づくワークです。
このワークが実は最も重要なワークです。
その理由は、「人は自分のことが、最も分からない生き物だから」。
自分で「強み」と認識するまでのハードルが高いものです。
私を含めて人間は、
・これくらいは当然
・これは誰でもできる
・こんなのは大したことない
と考えてしまいがちです。
でも、よく考えてみてください!
何度も言うように、起業はあなたの〇〇を使って、お客さまの困りごとを解決することで、お金がいただけるということ。
でしたよね!?
つまり、あなたにとって大したことじゃなくても、お客さまから見て「あなたの強みはここ!」と見えることが重要なんです。
友人や知り合い、家族でもいいので、いちど聞いてみてください。
とはいえ、いきなりは聞きにくいですよね??(笑)
そのような方に向けて、他者から「強み」を教えてもらうための会話の例を書いておきますね。
(例)
・(知り合いの場合)
いま受けている研修の宿題で「自分の強みを発表しなくてはいけないんだけど、私の強みって何かあるかな?」
・(家族の場合)
しいて言うならでいいんだけど、「私の強みって何かありそう?」
・(友人の場合)
私ってどんなときが輝いていた?過去に何かそう感じたことがあったら教えてほしい。
会話の中で、このように聞いてみてください。
※あまり真剣な目をすると相手が困るので、気楽に聞いてみましょう。
まとめ
起業をするなら、まずは「強み」を活かして、お客さまの困りごとを解決して、そこで得た信用や信頼、売上を活かして「やりたいこと」をすることが必要です。
起業=やりたいこと
に目が行きがちですが、冒頭にも書いた通り、売上がゼロでは生活が成り立たない状況では、やりたいことに挑戦なんてできません。
実は、私も起業を目指しているときは、イベントの企画や運営をする仕事をしたいと思っていました。
・これまで働いたこともない
・お金をもらったこともない
・周囲から求められたわけでもない
のにです・・・・
そこから自分の強みを洗い出し、15歳からつけていた家計簿と13年の経験がある経理を活かして、経理コンサルティングで起業をしました。
それから3年たって、イベントの企画や運営でも収入を得られるようになっています。(イベント=ビジネス合宿、駅伝大会など)
これから起業を目指すなら、まずはご自身の強みを知り、それを活かして起業をしましょう。
それからやりたいことにシフトしていっても遅くはありません。
まずは、強みのワークから始めて頂ければと思います。
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