経理

「資料せん」とは任意の調査

【昨日の運動】

腹筋20×3

懸垂3×3

【体重6kg減への道:▲1.8 kg】

 

 

・資料せんとは

 

資料せん、正式名称は、「一般取引資料せん」といいます。

 

目的は、国税局が法人や個人事業者を対象に、「売上・仕入・費用・リベート等」の情報を任意で依頼してくるもの。

 

あくまで任意の調査依頼です。

 

国税局としては、この「この資料せん」を「税務調査対象者の選定」、「税務調査時の調査項目の選定」の参考資料として利用する。とあります。

国税庁HPより=http://www.nta.go.jp/osaka/shiraberu/shiryo/

 

・資料せんはどのように作成するか

 

資料せんを作成する方法は、3通りあります。

提出方法は、郵送のみ。

 

【作成方法】

  • 手書きで作成
  • Excelファーマットで作成して印刷
  • Excelファーマットを光ディスク等(CD・DVD・FD・MO)に保存

 

資料せんの用紙、Excelフォーマットは、国税庁のHPからダウンロードできます。

 

【作成項目】

主に原価・費用がメインとなっており、売上は個人に対する売上が対象。

 

・作成するなら手書よりもExcelが便利

 

作成するなら手書よりもExcelにて作成する方が断然ラクです。

Excelで作成しておけば次回以降に作成するときに、再度使うことができるのでおススメです。

 

入力フォームは下記のような感じ

左から

  • 取引区分(2文字)
  • 取引先の住所又は所在地(全角60文字以内)
  • 取引先の氏名又は名称(30文字以内)

 

  • 取引等の年月日(6文字):入力方法が面倒

取引の日付の表示が面倒で、『平成28年10月(2016年10月)』に取引がある場合、『281000』と表記しなくてはいけません。

 

関数を使って日付を変換する場合は、下記の数式で出来ます。

 

仕訳日付 関数
(A1のセル)2016/10/15 (A2のセル)=TEXT(A1,”emm”)&”00″

 

これで、「2016/10/15」が、「20161000」に変換されます。

 

  • 取引等の金額(半角)
  • 決済取引区分(1文字)
  • 決済方法
  • 取引先等の名称
  • 取引先の電話番号

Excelフォーマットには、「必須入力項目」と「その他の入力項目」があります。

全て入力するのが大変な場合は、上記にある「必須入力項目」のみ入力しましょう。

 

・資料せんの本当の目的は?

 

資料せんは、

『任意の調査依頼で、国税局は「税務調査対象者の選定」、「税務調査時の調査項目の選定」の参考資料として利用する。』とありますが、これを見る限り、税務署側では作成者自身の取引きよりも、取引先の把握が目的の可能性が高いです。

 

これは、当方が仕入側であれば、取引先が売上側となるため、取引先が正確に売上を計上して申告しているか見ているのではないでしょうか。

 

当方の仕入れが「500」、取引先の売上が「500」となっていれば問題ありませんが、

当方の仕入れが「500」、取引先の売上が「400」となっていたら、どちらかが取引金額を間違っている(またはわざと違う金額)を計上しているのではないかと見られます。

 

取引先にも税務調査の対象に上がる可能性がありますので、提出の際は注意しましょう。

 

・今思うこと

 

資料せんがあるのは、今の会社で初めて知りました。

 

これまでの会社や税理士事務所にいたときは見たこともありません。

 

国税庁からの突然の郵便物には慌てず確認していきましょう。

 

資料せんの厳密な使い道については定かではありませんが、今のところ国税庁へ協力的な姿勢を見せるために出しています。

 

任意の調査であるため、本業に支障のきたさない程度で対応していっています。

 

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araihirofumi
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経理のフリーランスとして仕事をしている「超経理 新井」です。 資金繰りを通して、お金の診断を行い、手元に残るお金を増やすサポートさせて頂いています。 今のお客さまの中には、1年で売上が6倍、手元に残るお金が10倍になったお客さまもいます。 「攻めたい社長」に並走できる、経営の分かる経理マン。会社の財務基盤を強くする専門家。 ✓毎月のお金の心配から解放されたい…! ✓経理業務の煩わしさを何とかしたい…! ✓社長が本来すべき、未来をつくる仕事に専念したい…! そんなあなたに、客観的に数字に向き合い、タイムリーな財務情報の提供を通じて、テンポの良い意思決定と強い経営基盤づくりをサポートしています。 地味で面倒に思われがちな経理業務ですが、数字が見えているからこそ積極的に経営に係われるはず…!そんな思いを込めて「超経理」と名付けました。