会社を作ると、事務作業は増えます。
個人事業主(フリーランス)で仕事をしていたときとは、確定申告の手続きがメインですが、会社を作ると「法人」という、自分の分身が増えたようなもので、こちらの手続きも必要となってきます。
法人とは、
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人間ではないが、法律上人格を認められ、法律行為を有効になし、権利・義務の主体となりうる資格を与えられたもの。
法人の年間スケジュール
法人の年間スケジュールは下記のようになります。
※7月決算の法人で、ひとり社長、個人の確定申告、納期の特例がある場合
8月 | |
9月 | ・法人の申告 ・法人の税金の支払い |
10月 | |
11月 | |
12月 | ・年末調整 |
1月 | ・税務署に給料の金額を申告 ・ 〃 に外注費などの支払金額を申告 ・市役所に給料の金額を申告 ・ 〃 に10万円を超える資産(土地や家屋以外の)を申告 ・給料から天引きした所得税の支払い |
2月 | |
3月 | ・個人の確定申告:3/15期限(必要に応じて) |
4月 | ・固定資産税の支払い |
5月 | |
6月 | |
7月 | ・給料から天引きした所得税の支払い ・年金事務所に給料の金額を申告(7月10日まで) ・決算 |
個人事業主との違い
個人事業主との大きな違いとしては、下記のこと。
①確定申告が2回
・法人の確定申告
・個人の確定申告
確定申告は、法人の分と個人の分で2回することになります。
法人は、決算期間により異なりますが、決算期から2か月以内。
個人は3月15日が通常の申告期限になっています。
②給料の手続き
・年金事務所に給料の金額を申告(7月10日まで)
・給料から天引きした所得税の支払い(年に2回)
・年末調整
・税務署に給料の金額を申告
法人の場合は、ひとり社長であっても、個人事業主とは異なり、給料(役員報酬)があります。
ここは、個人事業主のときとは大きくことなる部分なので、お金の使い方に注意が必要。
年金事務所にしなくてはいけない手続きもありますので、注意しましょう。
手続きはすべてオンラインで電子申請ができます。ただ、電子申請をするには、電子証明書がないとできません。
電子証明書とは、電子の印鑑。
無料ではありませんが、手書きをすることを考えたら安いと思いますので、電子申請を使っていきましょう。
電子証明書の参考URL:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_00028.html
電子証明書があれば、
・税務署:E-TAX
・市区町村:eLTAX
・年金事務所:e-Gove
のソフトを使って電子申請をすることができますのでぜひ。
まとめ
法人成をして会社を作っても、ひとり社長で仕事をしていれば、日々の経理作業が大きく増えることはありません。
ただ、年に数回ある申告には、それなりに手間がかかります。
だからこそ、電子申請を使うとともに、経理作業の効率化、仕事の圧縮をしていくことは欠かせません。
もし、経理を外注したとしても、請求書を集めたり、領収書をまとめるのは本人にしかできないことなので、時間は必要です。
法人成りをしても仕事が増えすぎないように、バランスを取っていきましょう。
【編集後記】
昨日は年度末ということもあり、ひと区切りを感じました。社会人になってから卒業や進級はありませんが、3月というのは身が引き締まります。
【新体験】
・とある場所を検索