※会社をイメージ
法人化したいけど、
・法人って何?
・法人作ると大変なの?
・まずは何から始めたらいいの?
という方に向けて、法人化の基礎知識を『法人化:超入門編』としてまとめておきます。
具体的に、今回の記事では下記の3つを書いていきます。
①法人化とは?
②法人化したときのお金の管理
③法人成の準備は1年かけると安心
法人化とは?
まず、法人化とは、『法人』という、新しい人格を作ることになります。
ただ、人格と聞いてもイメージしにくいので、少しかみ砕いていて書くと、自分の分身を作ると考えておきましょう。
例えば、新井(人間)が法人化をすることで、もうひとりの新井(法人)ができます。(以下、新井2)
この新井と新井2は別々のヒトとして仕事をしていくことになり、別の生きものと考えていくため、経理上の扱いも異なってきます。
経理上のルール変わり、税金を計算する上で扱う法律も、
新井(人間)は所得税法
新井2(法人)は法人税法
と異なる法律を使って計算していくことになってきます。
それぞれの法律の詳細は税理士さんに確認すると教えてもらうことができますが、すべてを把握するのはハードルが高いのではないでしょうか。
ここでは、まず法人化をすることで、個人と法人という別々のヒトができると覚えておきましょう。
法人化したときのお金の管理
法人化した場合、会社のお金と個人のお金は別々で管理していく必要があります。
具体的には、法人の売上が入金されたもので、社長自身のプライベートなものを購入することはできません。
個人的なものは、法人から支給される給料の中から使っていく必要があります。
ここが非常にややこしく、混乱される方が多いです。
特に、ひとり社長で法人化している場合は、どちらも個人のお金と勘違いしてしまい、プライベートなことに会社のお金を使ってしまう方も多いので注意しましょう。
あくまで、会社のお金は、会社の仕事に関わることのみ使うことを覚えておきましょう。
具体的なお金の管理方法
具体的にお金の管理方法としておすすめなのは、会社のお金は会社名義の通帳とクレジットカードを使って管理する。
個人の(プライベートな)お金は、個人名義の通帳とクレジットカードを使って管理する方法がおすすめです。
ただ、法人化後にすぐに通帳やクレジットカードを作ろうとしても時間がかかるものです。
更に、個人のクレジットカードで払っているものや、個人口座で口座振替をしているものは、切り替えに時間がかかるので、法人化しても一定期間は個人で払うこともあります。
その場合は、いったん会社に代わって個人で立替ている処理をしておけば大丈夫なので、早めに切り替えをしていきましょう。
法人化1年目は個人で確定申告も必要
前述の通り、法人化をした後は、法人のお金と個人のお金を別々に管理していく必要があります。
仮に、個人事業主のときにしていた仕事を、全て法人に切り替えるのであれば、経理や決算は法人のみ。
ただ、法人とは全く異なる仕事を個人で行う場合には、個人でも決算加えて確定申告が必要になるので注意しましょう。
それと、法人化の1年目は、ほとんどの場合で確定申告が必要になります。
例えば、4月に法人化をして個人事業主のときにしていた仕事を全てを法人に切り替えても、1月~3月の売上や経費は個人事業主扱いになるため、その部分は確定申告が必要となります。
更に、法人化により個人事業主時代に使っていた資産や在庫を法人に切り替える場合も、経理上は個人から法人に売った扱いになり、こちらも確定申告が必要になります。
法人化する前に、どのくらいの資産を個人事業で持っているか、確認しておきましょう。
法人成の準備は1年かけると安心
個人事業から法人化をする場合は、個人事業のお金の状況を把握しておくことが欠かせません。
特に、前述のクレジットカードや口座振替はすぐにはできないため、法人化したらできるだけ早急に切り替えがおすすめです。
法人化後は仕事やお金の管理など、やることが増えるため、なかなかゆっくりと切り替え手続きが進まず、1年以上経過してしまこともざらにあります。
支払いの切り替えには時間がかかるため、法人化の手続きを始める前に洗い出して、リスト化しておくといいのではないでしょうか。
法人化をするだけなら、1カ月あれば十分にできます。
ただ、法人化をしたあとのことを考えるなら、1年かけて準備していくことがおすすめです。
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