私のひとり起業の長期的な戦略は、量から始めて徐々に質を上げていくものでした。
初めから質を求めるべき!という意見もあるかもしれません。
ただ、私は量をこなすからこそ、質が高まると思っています。
マラソンのトレーニングでもこれは意識しており、最初から質の高いダッシュをしても、すぐに足を怪我して走れなくなってしまうでしょう。
量をこなし、身体を作り、そこから徐々に質を上げていくのが王道です。
「仕事の量から質へ移行ができていない!」
「たくさんの仕事よりもお客さまと深く関わった仕事をしたい」
「自分の方向性と合った方と仕事をしていきたい」
と思う方は、こちらの記事をご覧ください。
というわけで、こんにちは。
「ひとり社長の手元に時間とお金を残す」サポートをしている新井です。
独立してから、会社時代よりも働く時間を半分に減らして売上を伸ばし、趣味のマラソンを楽しんでいます。
最近は、自分の方向性に合うお客さまと仕事をさせてもらい、福井県大野市と大阪市で2拠点生活もできるくらいの収入を稼げるようになりました。(とてつもなく稼いでいるわけではないので誤解しないでくださいね。(笑))
〇仕事の質とは!?
仕事の質とは、お客さまと深く関わることだと思っています。
私の経理の仕事の場合だと、経営のアドバイスや事業計画、業務フローも社長と一緒に考えて、現場に落とし込むことも行っています。
事業計画であれば、数字を出すだけではなく、売上や採用計画を一緒に考えたり、決済システムの導入の必要性を感じたら、システムの選定から運用方法など、業務に直接関わることも一緒に行っています。
お客さまと深く関わりを持てば、当然量をこなすことはできません。
実際に、起業当初は7社の顧問契約を頂いていましたが、現在の顧問契約は4社。
その分、深い関係性を保ち、仕事の質を高めていっています。
〇起業当初に量をこなす目的は!?
起業当初に量をこなす目的は、
- 起業家としてのスキルを上げる
- 自分の方向性を知る
- 量の限界を知る
ために必要です。
3つの量をこなす目的を知ることで、あなたに合った働き方や仕事の方向性が決まってくるので、ひとつずつ確認しておきましょう。
起業家としてのスキルを上げる
起業家としてのスキルは、あなたの売上に直接的に関わる専門スキルとは異なります。
具体的な例として、私の仕事のひとつである「経理」で解説していきますね。
経理の仕事であれば、
・記帳代行(新井は現在行っていません)
・資金繰りの作成
・事業計画の作成
などがあり、これは専門スキルに該当します。
反対に、起業家としてのスキルとは、
・経営のスキル
・営業のスキル
・広報のスキル
などなど、実際に売上を伸ばすために必要なスキルだったり、事業を管理するスキルが必要になってきます。
ひとり起業では、あなたが経営方針を決めないと誰も指示はしてくれませんし、営業をしないと仕事を取ってきてくれません。
起業当初は、このことを理解せずに、いい商品、いいサービスであれば売れる!
と思いがちなので、注意しましょう。
ここでは、あなたの売上を作る専門スキルと起業家としてのスキルは別物と覚えておいてください。
自分の方向性を知る
あなたは仕事をしてく上での方向性を持っていますか?(方針とも言えます)
私の方向性は、
・しっかりとお金と向き合える
・電話は使わない
・紙や手書きは使わない
と決めており、その方向性を理解していただいた方と仕事をさせて頂いております。
この方向性が決まるまでに、2年ちょっとかかりました。
起業当初は、目の前の仕事をこなすことに集中して、お客さまの課題解決を優先していました。
その中で、自分が変えたいと思ったことや、理想像ができてきて、徐々に方向転換できたのです。
これは、色々な仕事やお客さまと関わってみないと見えてこないこと。
最初に量をこなして、色々な仕事やパターンを経験したからこそ、今の方向性を知ることができました。
もし、自分の方向性が定まっていない、どこを目指しているか分からないと感じたら、まずは量をこなしてみましょう。
量の限界を知る
量をこなすことで、あなたの量の限界を知ることができます。
ここは人によって異なるもの。
たくさんの仕事をして暮らしたい方を否定しませんし、仕事が趣味という方もいますよね?
私は、仕事の時間を制限して過ごしたいタイプなので、時間を決めた働き方(最近は4時~14時が仕事の時間)をしています。
仕事がしたい(できる)量を知ることで、売ることができる量や単価も決まるし、働き方も決まってきます。
これはやってみないと分からない。
私も、起業をする前は、たくさん働きたい、休みの日も働きたいと思っていたし、売上が多ければ多い方がいいと思っていました。
ただ、量をたくさんこなした結果、今の働き方が自分に合っていることが分かっています。
自分に合った働き方を知るためには、実際にやってみるのが確実に分かるので、最初こそ量をやってみましょう。
その結果、
・たくさんの仕事がやりたい
・たくさんの量を売っていきたい
・仕事中心で1日を暮らしたい
と思ったら、その働き方も選択肢のひとつになります。
せっかく起業するなら、自分が目指す方向性を見つけていきましょう。