未経験の経理担当者に任せる最初の仕事を何にするか迷う方も多いのではないでしょうか。
経理として仕事を任せるなら、事務作業員として仕事を与えず、経理としての経験や責任をもってもらえるよう仕事を渡していくことが大切です。
そうはいっても、いきなり月次決算を任せるわけにもいきませんので、まずは何から任せていくか未経験の経理担当者を雇った場合の参考になればと思います。
私は、経理13年目で5社の経理を行い、税理士事務所では毎月23社の経理立上げに関わってきました。
経理の立上げから仕組化までを強みに、現在は会社員で3社、業務委託で6社の仕事をしています。今回は、これまでの経験をもとに、未経験の経理担当者に最初に任せる仕事について書いてみます。
経理担当者に任せる最初の仕事3つ
未経験の経理担当者に最初に任せる仕事、これは結論、支払いに関わる業務です。
具体的には、
①経費精算
②支払業務(仕入れ・一般経費)
③固定資産管理
理由として3つ、
・支払い業務は確定した取引きであること
・事前に担当部署で確認ができていること
・上司のチェックが必ず入ること
が上げられます。
更に、入社したばかりだと、会社のシステムにも詳しくないので、システムを理解してもらうためにも、支払業務はおススメです。
①経費精算
入社してすぐは、社内で働いている方の顔や名前を覚えることも必要で、特に経理のようにバックオフィスの仕事には社内で働く方を覚えることも重要な仕事になってきます。
経費精算を担当すれば、自然に社員の方とやり取りが発生するので、社員の方を覚えるのにいい機会になります。
更に、もしミスが起きた場合でも、外部ほど問題になることもありません。まずは、経費精算を通して、経理の仕事や会社に慣らすことから始めてみましょう。
②支払業務(仕入れ・一般経費)
経費精算以外にも、支払業務は経理未経験者に任せやすい業務のひとつであり、その理由は、「社内チェック」が必ず掛かる点にあります。
支払業務は、
・社内で購入者(購入部署)がいる
・支払い請求書を購入者(購入部署)がチェックする
・経理に請求書がまわってくる
という流れになっており、振込みを行う際も、経理責任者のチェックや承認があるため、ミスを未然に防ぎやすいのではないでしょうか。
更に、会社がどのような仕入先があり、どんなものを買っているか知れることもメリットのひとつ。
ただし、支払先が多い場合は、仕入れ(原価)部分と一般経費で分けるのも手です。
③固定資産管理
支払い処理をしていくと、必然的に固定資産の購入処理にも触れることがあります。
固定資産の処理には、耐用年数の設定や減価償却など、経理ならではの処理が必要になりますので、最初の勉強としてはオススメ。
更に、固定資産管理や償却資産など、固定資産周りは手続きや管理が必要なこともありますので、本人の勉強や実務として責任として良い機会になってきます。
支払業務と合わせて、固定資産管理も任せていきましょう。
【編集後記】
週末は、仕事とラン、そして動画撮影を中心に。Blogを書き出してから、写真への興味が強くなってきました。