DXが進むと経理は不要になるか。という話を聞くことがあります。
経理は将来なくなる職業と言われており、経理がDX化によりなくなっていくか、私が考える経理のDXについてまとめておきます。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」は、2004年にスウェーデンの大学教授に寄って提唱された概念。
直訳すると、「トランスフォーメーション」は、形態・外観・性質・状態の変化、変形となり、「デジタルへの変化」となってきて、単なる置き換えではなく、そもそものやり方変えることになります。
これまで、手書きでしていたことを、パソコンに入力する方法に変えても、それは紙をパソコンに置き換えただけで、本質的な変化は起きていないのではないでしょうか。
私は、DXによる変化は、これまで当たり前にしてきた方法を変えて、効率的に仕事を進め、お客さまに必要なものを提供していくことだと認識しています。
DXが進むと経理は不要になるのか。
私の結論は、経理は不要にならない。
と考えています。
その理由は、
・判断なしで経理は完了しない
・お客さまに喜ばれる数字の話
・課題を一緒に考えていける
からだと考えています。
経理の処理の流れをざっくり書くと、「取引き→経理処理→決算」となっており、「取引き→経理処理」は判断、「経理処理→決算」の部分は効率化が欠かせません。
①「取引き→経理処理」は判断
経理処理でも、毎月同じような処理、定期的な処理については判断が必要でないこともありますが、すべての取引きが判断なしでできるわけではありません。
判断が必要なときこそ、経理が必要になり、会社の数字の判断基準を作る仕事としても、経理は必要だと考えています。
この判断を間違うと、事業がおかしな方向にいってしまうので、最初の段階で注意しておきましょう。
更に、この判断基準を作るのも、経理の仕事のひとつ。
最初の段階で基準を作っておくと、起業後の経理処理がスムーズに進めることができ、会社を立上げたときや、初めて出てきた取引きのタイミングで、判断基準を作っておかないと判断に迷いやブレが出てしまいます。
判断基準は、いちど作れば基本のベースができますので、起業後の経理処理は判断基準を早めに作ることをおススメします。
②「経理処理→決算」
経理処理を効率化して、素早く決算へつなげていく仕事も経理としては欠かせない仕事のひとつになります。
決算も月次で毎月実施する会社も多く、年にすると12回は決算あるため、ここを効率化するメリットは大きいと考えています。
経理の効率化には、業務全体の流れを把握していく必要があり、改善方法もひとつだけではありません。
だからこそ、ひとが関わる必要があり、そこを経理入って改善していく必要性も感じています。
このような、全体の流れを把握した上で、改善していくことはデジタルにはならないのではないでしょうか。
経理のDXで取り組んだこと
経理のDXで取り組んでいるのは、オンラインでの仕事。
この2年ほど、オンラインの経理として仕事をしてきており、ゼロから会社を作ったり、決算をしてきました。
お客さまとのやり取りも、取引先や税理士とのやり取りも基本はすべてオンライン。
経理がオンラインで働くのはハードルが高いと考える方も多くいますが、実際にやってみなければ分からないのではないでしょうか。
期間も、1ヶ月くらいではなく、1年単位でやっってみないと本当の意味で、オンラインでできるか、できないかは判断できないと考えています。
経理をオンラインで始めると、必然的にITを駆使するしかなく、これまでのやり方を変えるしかありません。
経理のDXにオンラインでの仕事は効果が高いのでぜひ試していただければ。
まとめ
経理はDXにより、なくならないと考えています。
ただ、そのためには、これまで当たり前にしてきた
・紙の処理
・手書き
・電話
・通勤
など、これまでの方法を変えていくことが欠かせません。
業務を効率的に進め、お客さまに必要なものをいかに提供していくか、DXは新しいやり方を試していくチャンスなので、取り組んでみましょう。
【編集後記】
週末はトライアスロンのトレーニングを中心に、ランとバイク。
少し練習量が足りないと思っているので残り1ヵ月はトレーニングを増やそうかと。
土曜日の経理交流会では、海外から参加いただいた方もいて、日本との違いなど色々楽しめました。
【新体験】
アイス:たべる牧場メロン
菓子パン:ダブルコーヒー
とあるセミナーの申込み
海外在住の方と交流会
【独立まで19日】