①.個人事業主の経理改善

個人事業主の経理改善2~時系列で見る重要性!稼ぎ頭・金食い虫はどこ?~

 

こんにちは!経営者に寄り添う「超経理」の新井です。

今日は、個人事業主の経理改善についてのお話、その2です!

(前回記事はこちら

 

Step1「時系列で見る」

前回の記事で、経理改善には3つのポイントがあるというお話しをしました。

まず一つ目は、売上・経費・現預金残高を「時系列」で見ることです!

なぜ時系列で見ることが必要なのか?

 

事業は常に変化するものです。

先月、去年と比べて、数字は確実に良くも悪くも変わっているはず。

 

数字の変化に敏感になることで、対応や改善を素早く行うことができます。

売上を時系列で見る

ではここで質問です!

「先月、去年の売り上げを把握できていますか?」

数字を丸暗記してください、という話ではありません。

先月、去年の数字がどうだったのか、毎月定期的に振り返る時間を持っていますか?

 

変化を感じて新しい改善、取り組みをできているかが重要なのです。

売上の変化を毎月振り返る習慣をつけていきましょう。

 

試算表では、売上の合計は分かっても、年間の変動、前年対比、季節変動など数字の変化は見えません。

 

売上は科目(事業の内容)ごとに時系列で出してください。

どの事業の売上が伸びているか、または減っているか、前年対比で事業の変化をつかみましょう。

経費を時系列で見る

経費も、時系列でどのように年間変動があるか、前年とどう変わっているかが大切です。

金額が大きいものから順にチェックしていきましょう。

特に、接待交際費、旅費交通費は金額が大きくなりがち。

勘定科目ごとに集計することで、何を使いすぎているのかが見えてきます。

現預金残高を時系列で見る

現預金残高も同じです。キャッシュアウトを防ぐためにも、まずは貸借対照表で現金預金をチェック!

 

全ての貸借対照表を見る必要はありませんが、現預金残高だけは、先月、前年と比べてどのように変化しているか確認してください。

売上・経費の合計を出して見込みをつけていくと、現預金残高の予測がつきます。

売上より経費の方が大きいケースや、現預金残高に余裕がないケースでは、先の予測がとても重要!

下の図を見てみると、10月の時点でキャッシュアウトしてしまうことが分かりますね。

現預金残高の予測を行うことで、例えば今が5月であるなら、10月までの5か月間で何をしていけばキャッシュアウトを防げるか、いち早く対策を取ることができるのです。

まとめ

ではここまでのまとめです!

売上を時系列で見ることで、儲かっている事業、儲かっていない事業が分かる!

儲かっている事業をどう伸ばしていくのか、儲かっていない事業をどう改善していくのか、いち早く対応することができます。

 

経費を時系列で見ることで、使いすぎているものが分かる!

経費を使いすぎている原因を洗い出したり、減らすためにはどうしたらいいのか考えることができます。

 

現預金残高を時系列で見ることで、いつまでお金が持つかが分かる!

現預金残高がゼロ、マイナスになってしまっては会社が倒産してしまいます。

事業を継続していくため、いつまでお金が持つのか、毎月定期的に把握しましょう。

時系列で見るために、ワークをやってみましょう!

最後に、ワークをやってみましょう!

前年対比の売上・経費(多い項目を5つほど)・現預金残高の前年対比を記入してみてください。

ただ決算書で数字を見るのではなく、時系列で数字の変化を見る癖を日頃からつけていただきたいなと思います。

いかがでしたでしょうか?

次回は、経理改善のポイントStep2「経費割合を知る」です!

 

あなたの時間とお金の余裕を取り戻すために、新井と一緒に学んでいきましょう!