マイナンバーカードを取得するには市区町村へ行かなくてはならず、手間がかかります。
調査によると、マイナンバーカードの取得率は15%ほどで、国の職員に絞っても取得率は25%。
まだまだ取得してる方が少数というのが分かります。
ただし、今後のマイナンバーカードの取得率は確実に上がるので、早めに取得しておく方が良いでしょう。(取得させるために法律が変えているようにも見受けられますが。。。)
まず、2020年は、個人事業主やフリーランスにとってマイナンバーカードの取得が必須とも言える税金の改正がおきています。
結論
1.電子申告をすることで利益が減り税金が安くなる
2.電子申告方法は2つ
①マイナンバーカードを使う ⇒ デメリット:カードリーダーの購入が必須
②ID・パスワードを使う ⇒ デメリット:暫定処置のためできなくなる可能性アリ
3.共通のデメリット
いちどは、市役所か税務署に行く必要がある
マイナンバーカードが必須な理由
2020年分の確定申告(申告期限:2021年3月15日)から、個人事業主やフリーランスの確定申告を、E-TAXで電子申告をすると税金が安くなります。
これは、E-TAXをすることで「青色申告特別控除」の金額が10万円変わるからです。
確定申告には、
1.確定申告書を手書きして郵送
2.確定申告書をE-TAXで入力して印刷して郵送
3.確定申告書をE-TAXで電子申告
の3つの方法がありますが、国としては「3」を増やして確定申告の(国側)の手間を減らしたいというのもあるのでしょう。
2020年の青色申告特別控除は、
●紙で提出:55万円の利益を減らしてくれる
●電子申告:65万円の利益を減らしてくれる
となってきて、紙でですか電子申告するかで10万円の利益が変わり、税金も変わってきます。
ここを大きいと考えるか、小さいと考えるかは人それぞれかもしれませんが、毎年10万円利益が変わると考えると大きいでしょう。
電子申告方法は2つ(マイナンバーかIDとパスワード)
まず、確定申告を電子申告するには2つの方法があります。
1.マイナンバーカードとカードリーダーで電子申告:市役所
2.ID・パスワードを使って電子申告:税務署
マイナンバーカードの取得には市役所へ行く必要があり、ID・パスワードを発行してもらうには税務署へ行く必要があります。
どちらとも、オンラインのみでは完結せず、一度は市役所か税務署に行かないといけません。
結局はいちどは出向く必要があるので、マイナンバーカードの取得が最終的にはおススメです。
1.マイナンバーカードとカードリーダーで電子申告
確定申告書をE-TAXで作成して、カードリーダーを使って電子署名(印鑑の電子版)を署名することで、電子申告ができます。
カードリーダーは別途購入する必要がありますが、2,000円ほどで売っています。
カードリーダーとはこのような機械。
2.ID・パスワードを使って電子申告
こちらは、電子申告する際に、IDとパスワードを入力して電子申告する方法です。
ただし、これはマイナンバーカードが普及するまでの暫定処置となっているため、いずれこの方法で電子申告することができなくなりますので、今後も確定申告をしていくなら、マイナンバーカードを取得してことをおススメします。
マイナンバーの取得方法
【結論】市区町村へ行くことが必須
マイナンバーカードを取得するには、
①市役所へ行って申請 ⇒ 郵送で受け取る
②郵送かオンラインで申請 ⇒ 市役所で受け取る
この2つの方法があります。
手間を考えるなら②が楽でしょう。
①市役所へ行って申請
市役所へ行って申請書を記入して、本人確認と写真を撮ってもらうと郵送で届きます。
申請をしてから約1カ月半。
本人宛の書留で来るため、在宅しておかなくてはいけません。
私の場合は、近くの郵便局で受け取りました。
【申請時の必要書類】
・通知カード
・マイナンバーカード交付申請書:市役所に置いてあります
・印鑑(認印可、自署できれば無くても可)
・本人確認書類(運転免許証など)
・証明用顔写真1枚:市役所で撮影してくれます
⇒持参する場合は、直近6カ月以内に撮影した、正面、無帽、無背景のもの
②紙かオンラインで申請⇒市役所で受け取る
紙かオンラインで申請をすると、交付通知書が自宅へ届きます。
これを持って市役所へ行けば、その場でマイナンバーカードを受け取ることができます。
【受取る時の必要書類】
・交付通知書(はがき)
・通知カード
・本人確認書類(運転免許証など)
紙で申請をする場合には、申請書は通知カードの下と後ろにあります。
裏面にある、
□署名用の電子証明書
□利用者証明用の電子証明書
のチェックは、何もしなくて大丈夫です。
これは、電子証明書が【不要】の場合に黒く塗るもので、E-TAXでマイナンバーカードを使うには必要なので、そのままにしておきましょう。
まとめ
現在は、マイナンバーカードがほとんど普及しておらず、持っている方は限られています。
しかし、今後はマイナンバーカードを普及させるために、手続きや優遇内容も変わってくるでしょう。
2020年は、個人事業主やフリーランスの税制の優遇。
これにより、確定申告の方法が違うだけで税金が変わります。
2020年の後半になると申請者が増えて、交付までに時間がかかることが予想されますので、早めにマイナンバーカードを取得しておきましょう。