資金繰り

【預金残高のセルフチェック:1/3回】預金残高を定期的に確認

預金残高のセルフチェックを3回に分けて書いていきます。

1.預金残高を先に出す
 毎月チェックしている預金残高
 期首残高+売上▲月末残高
 マイナスなら要注意

2.創業時も注意したい預金残高不足の原因
 売上よりも預金残高を重視
 預金残高が減る原因
 ・売上の回収遅れ
 ・過剰な先行投資
 ・会社のプライベート費用(と考えられる)の支出
 融資も視野に入れておく

3.レシートと領収書の違い
 レシートと領収書はどちらがいい?
 ・対外的にはレシート
 ・社内で決まりがあれば領収書
 ・レシートと領収書の違いのまとめ
 レシートにしている理由
 ・レシートの方が早い
 ・プライベートと分ける必要がない

お金の使い方は常にチェックしています。

お金は稼ぐことも大切ではありますが、使い方はもっと重要なことだと考えています。

『年収1,000万円を稼いでも貯金できない。』という話をよく聞きますが、稼いでも稼いだ分を使っていては貯金ができません。

今回は、お金をうまく使えているか、稼いでお金も増やせているか、簡単に計算する方法を紹介します。

※簡易的な指標を作るための計算なので、厳密には毎日経理をおススメしています。

預金残高を先に出す

預金残高は通帳を見れば分かります。

今だと銀行口座はネットバンキングを使っている方も多く、ログインをすればすぐに分かるでしょう。

複数の口座を持っている方は、すべてにログインするのは手間がかかるので、銀行口座と会計ソフトを連携すると便利です。

個人のお金なら、アプリのを使うのも方法のひとつ。

私は、Monytreeを使って銀行やカードを連携しています。(連携未対応でできないものもありますが。。)

毎月チェックしている預金残高

私は毎日経理をしており、1ヵ月に1回はプライベートと事業の月次決算をしています。

確認するのは、売上や経費、プライベート費用の内訳など。

その中でも、いちばん重要と考えているのは「預金座高」です。

月末の預金が増えているか、減っているかは前月末と比較、今期の始まり(法人なら期首、個人なら1月1日)と比較すれば分かります。

預金座高は、ひと目でお金の使い方を見ることができるものなので、毎日経理をしていない方も確認しておきましょう。

期首残高+売上▲月末残高


月末の預金が増えているか、減っているか確認するとともに、今期の売上も考慮すると精度は上がります。

今期の期首に売上を足して、月末残高を引くと、使ったお金が出てきます。

例えば、
期首:200万円
売上:800万円
月末:500万円
となっていれば、期首に200万円を持っていて、800万円が手元に入ってきた。

最終的には、500万円が残ったことになるので、使ったお金は500万円。

厳密にこの金額がそのまま残っていくわけではありませんが、目安にはなります。

図にするとこのようなイメージ。

マイナスなら要注意

上記の例であれば、期首:200万円→月末:500万円になっているので、期首と比較して今の時点では、+300万円となっているので問題ないです。(厳密には他の計算が必要。)

この段階でマイナスになっていると、お金を使いすぎている可能性が高いので、注意しましょう。

ただ、大きな買い物(事業なら固定資産)の購入があると減っていることが多いので、そこは経費を見ていかなくては見えません。

通常の生活(事業)をしている認識でマイナスになっているなら、経費の見直しをおススメします。

まとめ

預金残高を毎月チェックすることで、お金の増減がすぐに分かります。

ひとり社長の場合だと、個人も法人も混在しやすいので、両方を合わせてチェックしましょう。

預金残高が増えていれば、ひとまずは事業の継続はできます。

ただ、預金残高が減っていけば、いずれ事業の継続はできなくなってしまいます。

それを防ぐためにも、
・毎月の預金残高チェック
・チェック方法は、期首残高+売上▲月末残高
・マイナスなら要改善
が欠かせません。

毎月お金の流れをチェックして問題があれば、改善に取り組んでいきましょう。

【編集後記】
ここ1週間ほど足のケガで走れていません。
そのため、自転車と筋トレを中心のトレーニング。これも地道なトレーニングを割り切って取り組んでいます。ただ、いまいち面白みがなく。。

【最近の新体験】
室内でBBQ
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araihirofumi
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経理のフリーランスとして仕事をしている「超経理 新井」です。 資金繰りを通して、お金の診断を行い、手元に残るお金を増やすサポートさせて頂いています。 今のお客さまの中には、1年で売上が6倍、手元に残るお金が10倍になったお客さまもいます。 「攻めたい社長」に並走できる、経営の分かる経理マン。会社の財務基盤を強くする専門家。 ✓毎月のお金の心配から解放されたい…! ✓経理業務の煩わしさを何とかしたい…! ✓社長が本来すべき、未来をつくる仕事に専念したい…! そんなあなたに、客観的に数字に向き合い、タイムリーな財務情報の提供を通じて、テンポの良い意思決定と強い経営基盤づくりをサポートしています。 地味で面倒に思われがちな経理業務ですが、数字が見えているからこそ積極的に経営に係われるはず…!そんな思いを込めて「超経理」と名付けました。