預金残高のセルフチェックを3回に分けて書いていきます。
1.預金残高を先に出す
毎月チェックしている預金残高
期首残高+売上▲月末残高
マイナスなら要注意
2.創業時も注意したい預金残高不足の原因
売上よりも預金残高を重視
預金残高が減る原因
・売上の回収遅れ
・過剰な先行投資
・会社のプライベート費用(と考えられる)の支出
融資も視野に入れておく
3.レシートと領収書の違い
レシートと領収書はどちらがいい?
・対外的にはレシート
・社内で決まりがあれば領収書
・レシートと領収書の違いのまとめ
レシートにしている理由
・レシートの方が早い
・プライベートと分ける必要がない
今回は、2回目として『創業時も注意したい預金残高不足の原因』について書いてみます。
黒字倒産は利益が出ているにも関わらず、お金がなくなってしまった状態を指します。
ひとことで言えば、『勘定合って銭足らず』。
利益は出ているものの、手元にお金がなくキャッシュアウトしてしまうこと。
通常であれば利益が出ていれば、手元にお金が残っているはずですが、黒字倒産が起こる理由としては、以下のことが多いのではないでしょうか。
・売上の回収遅れ
・過剰な先行投資
・会社のプライベート費用(と考えられる)の支出
これらは、創業間もないときにも起こる可能性があるので注意しておきましょう。
売上よりも預金残高を重視
売上があっても預金残高がなくなれば事業はできません。
売上は、売った瞬間にお金が手に入るものもありますが、後日まとめて入金されることもあります。
特に創業したときは、このタイムラグを見落としてしまうと、売上があるけど、手元のお金がないということになってしまうので、預金残高の管理は欠かせません。
この解決方法のひとつに、先払いでお金をもらう方法があります。
仕事の内容によっては難しい場合もありますが、先に入金してもらえる仕組みがないか、考えてみることをおススメします。
預金残高が減る原因
預金残高が減る原因としては、基本は売上よりも経費が多いことが原因となりますが、そのほかの要因としては、冒頭の3つがあります。
①売上の回収遅れ
②過剰な先行投資
③会社のプライベート費用(と考えられる)の支出
①売上の回収遅れ
売上の回収が遅れると聞くと、そんなことあるの?と疑問に思う方もいるかもしれません。
ただ、会社間の取引きでは、『月末締めの翌月支払い』というのは当たり前のように行われており、中には『月末締めの翌々月支払い』というのも珍しくはありません。
売上の回収条件は、取引き開始の時に確認をしておき、無理のない条件を設定しておきましょう。
②過剰な先行投資
事業は、基本は先行投資をしながら進めていきます。
人を雇ったり、機械やシステムを購入するのも先行投資で、書籍を読んだり、セミナーに参加するのも、インプットとして先行投資のひとつ。
ただ、先行投資の中でもっとも注意したいのは、人を雇うこと。
人を雇うことは先行投資と考えられますが、これは投資回収に時間がかかります。
人を雇っててもすぐに売上が伸びるとは限らず、自分のスキルを覚えてもらうにも時間がかかるでしょう。(かからない方もいるかもしれませんが。)
人を雇うときは、どのくらいで完全に任せられるようになるか考えた上で、採用していくことをおススメします。
③会社のプライベート費用の支出
ひとり社長で仕事をしている場合は、会社のお金とプライベートのお金が混ざりやすく、注意しなくてはいけません。
経費が少ない割に、お金が減っていると感じたら、プライベートな支出が増えていることも考えられます。
『何いくら使ったか』を管理していくのは、事業のお金もプライベートのお金も同じくらい重要なこと。
事業の経理と合わせて、プライベートの経理(家計簿)も取り組んでいくことがおススメです。
融資も視野に入れておく
手元資金に不安が出るまに融資を検討するのもひとつの手です。
融資と聞くと、大きな機械を買うときや事務所を建てるなど、設備投資のイメージが強いかもしれませんが、運転資金として融資を受ける方法もあります。
特に、創業当初や人を雇うときなど、事業でお金が大きく動くときは融資も検討してみましょう。
創業融資や事業拡大のための運転資金の融資は、事業を安定させるまでの保険的な位置づけにもなります。
融資を検討するなら、日本政策金融公庫や商工会議所、地元の銀行に相談してみてはいかがでしょうか。
【編集後記】
昨日は、市役所へ仕事の報告と銀行でとある打合せ。
夕方には、セミナーの依頼内容を確認してきました。
福井県でセミナーができるのがうれしく思います。
【最近の新体験】
武井接骨院
お清水のレストラン